Xデザイン学校第5回 質的調査の分析(2018/09/02)

今回は、前日の調査結果をもとにUXパターンを作成し、それを用いてサービスデザインを行なった。 

 

パターン分析

まずは、チーム全員で1つのパターンを考えた後に、前日の調査グループに分かれて1枚ずつ作成し、計3枚を作成

中分類から1枚ピックアップして、各項目を埋めていったが、パターン名がなかなか決まらない。

そこに佐藤さんからアドバイス

「パターン名がうまく思いつかない場合は、元々の中分類がうまくいっていない場合がある」

さらに浅野先生から

「抽出した写真は同じグループ(中分類)を概念化した1枚になっているか?」

とのアドバイスが。

アドバイスをもとにパターンを見直し、なんとかパターンを作成。

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各チームパターンを発表し、いざサービスデザイン検討。

サービス検討にあたり、チーム内で「そもそも豊かって何?」という話になり、ブレストで意見を出しまくって、共通認識を持った。

 ・↓次回からは写真で撮った時に見えるように太字で書くようにする

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その後、考えられるサービスをブレストで出していく。メンバーから数多くのアイディアが出て驚いた。

  ・ブレストでは考えすぎず、ボツになる前提でアイディアを出すことが大事

  →自分の中でこれはないな、と決め付けて留めておくのはNG

 

その中から、「お墓ビジネス」に着目して話を進めていたが、

高橋さんから、

「知り合いがお墓に関する仕事やっているけど儲けるらしいですよ。

 皆さんのサービスを実現しようとしたら初期投資10億は必要そうですね。

 銀行が投資してくれますかね?」

と一言。「銀行が投資してくれるかどうか」、自分の頭になく、考える事ができていなかったのでハッとした。人がやっていることの真似をして、サービス展開すると多少なりとも稼げるかもいれないが(もちろん経営力は必要)、高橋さん、また、自分達が考えたいサービスってそこではないよな、と気付くことができた。

 

結果、チームとしても別のサービス考えたほうがいいとなり、白紙に戻して検討し直す事に。

色々と検討してみたが、いいサービスが思いつかず、最終発表では「お墓ビジネス」を発表。当然のごとく、浅野先生から「普通すぎるよね。」とのフィードバック。

 

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個人としてもこれではダメだよなと思っての発表であったので納得のフィードバック。

アイディアが白紙になった時にチームとして立て直せなかった事が反省点。

パターン作成まではうまくいってたのに(いってたはず)、最終的なサービスに落とし込めなかった事ですごいモヤモヤしている。

「提案したサービスがいけていないのは分かってるが、それがどこかがはっきり分からない」のがモヤモヤの原因だと思うが、2日間を振り返ってみることで明確にしていきたい。

 

●今回の学び

 ・自分が思っている価値に合わせてパターンを作ってはいけない

 ・引き出し(過去の事例)を持っているだけではダメ。概念化して、別の課題に対して収める、応用する。

Xデザイン学校第4回 質的調査と記述(2018/09/01)

 

今回は「何が豊かな生活体験なのか?」のテーマのもと京都を舞台にフィールドワークを行なった。

 

フィールドワーク

浅野先生からフィールドワークの目的、観察の心構えを説明頂いた上でいざフィールドワークへ。

3人1組で2チーム結成。森田さんと伊與木さんと同じチームに。私達のグループは祇園周辺、もう1チームは四条の商店街周辺をターゲットエリアとすることに。

時間が限られているので真っ先に出発。

錦市場~祇園~三条辺りの住宅街?をとにかく練り歩き。通った事のないような路地も。

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調査においては、”豊かさ”というよりただただ「あれは何やってんの?」「これってどういう事?」といった具合で写真に収める&インタビューを実施。

少ししてから気付く、エスノグラフィ難しい!!

そもそも豊かな体験に繋がるモノも見つけるのですら難しいのに、浅野先生がおっしゃってたような「事象の前後関係を見る」とかなおさら難しい。

 

その後も、路上で魚をさばくおっちゃんや(週4で伊勢から配達にきてるらしい)、前撮り最中の写真家(前撮りの為に新郎新婦が日本各地から京都に来るらしい)など様々な方にインタビュー。

「なぜわざわざ伊勢から来て直前でさばく?」「京都で写真を撮る意味って?なんで?」

色々と「なぜ?」が出てきたがこの時点では答えまで行き着けず。インタビューを通して、なぜなぜと詰め切れていなかったのが原因かも。もっとうざいやつになる必要がある。。。

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KAカード作成

フィールドワーク後に撮ってきた写真をベースにKAカードを作成。

最終的なアウトプットを意識してなかったせいか、KAカードに使えるような写真があまりない。一方で、候補が決まればその出来事に関する”ユーザーの心の声”はわりと出てきた。おそらくどのチームよりもインタビューを通して人と喋ったからだと思う。

 ・KAカードは自分の為ではなく人と共有する為に書くので分かりやすく大きく書く

 

KAカードを作成してみて、自分のボキャブラリーのなさを改めて思い知る。もっと本読もう。

 

価値マップ作成、分析

まずはもう一方のチームの価値カードも含めて情報共有。

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そして、ああでもないこうでもないとメンバーと意見を交わしながら価値マップを作成。ある程度のグルーピングができてくると余ったものをどこかのグループに入れてしまいたくなるが、それはそれで捨てる勇気も必要なのかなと感じた。

 ・無理やりグルーピングしない

 

ある人の行動に対して、なぜそういった行動をとったんだろう?と疑問を持ち、さらにその人の性格の部分ってどう構成されてるの?、それってその土地の土壌がそうさせてるんじゃない?と頭の中で考えている内に頭の中がぐちゃぐちゃになりかけた。(←アプローチの仕方があっているかは分からない)

最終発表では 京都の社会システムまで調査できていると評価頂けた。

この時までは、、、良かった。

 

●メモ

 ・トライアンギュレーション

   調査結果を示す際は、様々なデータ(定量、定性)を使う。

   最初に定量データで説明して定性の話に持っていくとよい。

 ・観察癖をつける!

   元々人間観察が好きな部類だったが、今回のフィールドワークを通してさらに人間観察癖が強まったと思う。と同時に、何気ない日常の中にも様々な情報が詰まっているし、それらを拾えるようにトレーニングをしなければと感じた。